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『08th Euro-ELSO 2019 in Barcelona』に参加しました。

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『08th Euro-ELSO 2019 in Barcelona』に参加しました。 皆様、初めまして。心臓血管内科の佐々木です。この度4月にスペインはバルセロナで行われた欧州ECMO学会(EuroELSO)に参加しましたのでご報告します。 ECMO(エクモ)とは心臓や肺が弱った患者さんのサポートをする人工臓器で、心臓を補助するV-A ECMOと肺を補助するV-V ECMOに主に分けられます。EuroELSOはECMOの学会として最大規模であり、欧州のみでなくアジアや米国からの参加者も多く活気があります。 当院の救急科・集中治療科の先生方も時折参加していますが、 https://drheli-gunma.blogspot.com/2013/06/euro-elso-in-stockholm.html https://drheli-gunma.blogspot.com/2017/05/6th-euroelso-2017-in-maastrichtvol1.html 今回当院からの参加者は私一人でした。。。留学経験はあるものの今回が国際学会デビューであり、緊張しながら単身学会場へ臨みました。 学会場正面 学会場目の前にあるマジカ噴水 V-A ECMOやV-V ECMO、成人や小児などテーマは分かれており、私は成人の心臓に関わる発表を中心に聞いていました。ECMOと他の循環補助装置となるIABPやImpella、Tandem Heartなどとの組み合わせ・比較に関する発表や、他国における心停止患者さんへのECMOを用いたE-CPRなどに関するセッションが特に興味深いものでした。例えばフランスのパリにおいては院外心停止患者に対してPre-hospitalでECMOをその場(地下鉄構内や美術館など)で導入したりします(初めて知った時は驚愕しました)。 私は2日目に「当院における急性心筋炎に対するV-A ECMO経験」に関するポスター発表をしてきました。 デジタルポスターのため身軽に学会場へ向かえました 当初口頭発表はなく質疑応答のみと事前に連絡されていましたが、いざセッションが始まるとなんと口頭発表をする流れに。。。想定外のことに慌てましたが、何とか聴衆の方には私の拙い英語