日本ECMOnet 人工呼吸・ECMO講習会にインスト参加しました

こんにちは、佐々木です。

この度、8月2日に新潟で開催された日本ECMOnet主催の人工呼吸・ECMO講習会にインストラクターとして参加してきましたのでご報告します。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年2月に日本ECMOnetが発足されました。これは集中治療領域の先生方が中心となり、新型コロナウイルス肺炎の重症例の治療相談や治療参加・搬送を行い少しでも多くの患者さんを救命すべく活動する有志の団体です。

現在ECMOnetは各都道府県単位で人工呼吸・ECMO講習会を行っており、私は今回の新潟コースにインストラクターの一人として参加しました。循環器内科医である私は新型コロナウイルス重症肺炎患者さんへの診療に直接的に関わる機会は多くはないですが、当科は日々心臓をサポートするV-A ECMOを用いた診療を行っており導入や回路の扱いには慣れているためです。また、2017年から2018年にかけてイギリスのハイボリュームECMOセンターであるRoyal Papworth病院にてECMO留学をしており、平時から当院のECMOプロジェクトチームに関わらせて頂いています。

講習の内容としては午前中は主に座学を行い、午後はECMOの実機を用いてのシミュレーションをハンズオン形式で行います。実習は症例ベースのシナリオ形式で進行し、臨場感を持たせるよう努めています。


1日コースであり、濃密な内容のコースでしたが参加者の皆さんはとても集中して講習を受けておりました。

私は以前に先述のRoyal Papworth病院主催のECMOコースに参加した事があり、日本でのECMO修学コースの必要性を感じておりました。新型コロナウイルス流行という喜ばしくないきっかけではありますが、この様なコース開設はとても良い流れだと思います。コロナ収束後にも是非継続すべきです。

今回のインスト参加は私自身の知識整理にもなり、大変有意義でした。

コメント

このブログの人気の投稿

2023年度のメンバーと当科の現状紹介

2022年度が始まりました!