OCT Workshop in Kusakabeに参加しました。

こんにちは、佐々木です。

一昨日に"OCT Workshop in Kusakabe Shuwa General Hospital" に参加しましたのでご報告致します。


狭心症など虚血性心疾患のカテーテル治療(PCI)を行うに際して冠動脈に留置するステントや拡張するバルーンのサイズや部位を決定する方法は複数あります。

一つは昔ながらの血管造影をみて決める方法で、術者の経験や勘に大きく左右されます。利点としては特に道具を用いないため時短となりコストもかかりません。
二つ目は"IVUS"と呼ばれる血管内超音波カテーテルを用いた方法で、描写された血管の輪切りの画像からステントなどを決める方法です。これは現在広く用いられており、既存の治療と比べて再狭窄などを防ぎ治療後の予後を改善したという報告が数多くあります。

上記の"OCT"は三つ目の手段であり、光干渉断層法と呼ばれます。なんだか難しい名前ですが、IVUSの超音波の代わりに近赤外線を用いて血管を描写する比較的新しい道具です。
特徴はIVUSより精密かつ正確な画像を描出出来る点です。

参考画像: 左がOCT、右がIVUS (ACC HPより引用)

当院では現在IVUSが頻用され、OCTは使用しますがまだまだ割合は低いものとなっております。幾つか理由が有りますが、手技や読影にまだ慣れてない事や検査に用いる造影剤が増えやすい事などが有ります。

今回参加させて頂いた研修ではOCTを日常的に使用している先生から1日かけて読影方法、造影剤量を抑えるコツなどを教えて頂きました。実際に治療を行う様子をカテーテル室で拝見し、大変勉強になりました。特に造影剤を抑える方法は思っていたよりも簡便かつ有効であり、次回OCTを使用する際には是非活用したいと考えました。

明日からの日常臨床に活かし、患者さんに還元出来たらと思います。
一日指導して下さった秀和総合病院の後藤先生、帝京大学の山本先生、どうもありがとうございました。
美しい秀和総合病院のロビー、現代美術館の様な建物で静かでした。



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