偶発性低体温患者へのECPR

こんにちは、佐々木です。2019年度から当科は多忙を極め、かなり久しぶりの投稿となってしまいました。 今年度こそblogの更新も頑張りたいものですが、新型コロナの為軒並み学会や研究会は延期・中止となっておりネタが乏しい状況です。 個人的には特にV-A ECMOに興味があるのでECMOにまつわる文献の紹介を自己の備忘録も兼ねてやって行ければと思います(続くか不明ですが)。 ECMOのごく簡単な説明は こちらの記事をご覧下さい。 2020年5月のLancetにpublishされたスペインからの症例報告 “Full neurological recovery 6 h after cardiac arrest due to accidental hypothermia” 34歳女性、トレッキング中に卒倒し心肺停止で搬送。初期評価時点で鼓膜温18度、asystole波形を認め、接触から約2.5時間後にE-CPRとしてECMO導入。 ECMOを用いて復温が為され、6時間後に自己心拍再開し、なんと2日後には意識が完全回復。 適応の判断が難しいECMOによる心肺蘇生ですが、偶発性低体温の若年患者には少し大きめに適応させても良いのかもしれません。

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